子どもが「専門学校に行きたい」と言い出したとき、応援したい気持ちと同じくらい、「お金、大丈夫かな…」という不安も出てきませんか。
わが家は子どもが3人以上いる多子世帯で、下の子が大阪の辻調理師専門学校に2年間通いました。
学費だけで約400万円。それに加えて、調理器具やスーツ、ノートパソコンなど、想像以上にお金がかかりました。
でも、2025年度から始まった「多子世帯の大学・専門学校授業料等無償化」の制度と、別枠の給付型支援のおかげで、2年目の負担はかなり軽くなりました。
この記事では
- 専門学校2年間で実際にどんなお金がかかったのか
- 多子世帯の無償化制度で、どれくらい支援してもらえたのか
- その申請手続きがどれだけ大変で、どうやって乗り切ったのか
を、ひとりの母親の体験として、できるだけ分かりやすくまとめていきます。
専門学校のお金ってどれくらい?まずはうちのケース
辻調に2年通ってかかった学費のトータル
うちの下の子は、大阪にある辻調理師専門学校に2年間通いました。
学費だけで見ると、2年間のトータルでだいたい400万円ほどでした。
一般的にも、2年制の専門学校に通う場合
- 私立の専門学校で、2年間の学費の平均は約200万円前後
- 分野によっては、設備や材料費がかさんで300万〜400万円になることもある
と言われています。特に調理や製菓、美容など、実習の多い分野はどうしても高くなりがちです。
うちの子が選んだのは
- 1年目:お菓子(製菓)のコース
- 2年目:料理(調理)のコース
という2年制でしたが、どちらも実習中心のカリキュラムで、材料費や設備にお金のかかる分野です。
学費以外にかかったお金たち
実際にかかったのは、学費だけではありません。
わが家の場合、専門学校進学で主に必要になったのは
- 入学金
- 授業料などの学費(2年間分)
- 1年目の「お菓子コース」の調理器具一式
- 2年目の「調理コース」の調理器具一式
- 入学式などで使うスーツ
- 授業やレポートで必要になるノートパソコン
などでした。
エプロンは1年目で使っていたものをそのまま2年目でも使えましたが、調理器具については
1年目と2年目で学ぶ内容が違う学科だったため、
それぞれのコース用の道具を買いそろえる必要があった
というのが、予想以上の出費ポイントでした。
「学費400万円」と聞くだけでも大きな金額ですが、実際にはこういった道具代やスーツ、パソコン代なども積み重なってくるので、体感としてはもっとかかっている印象です。
多子世帯向けの大学・専門学校「無償化」ってどんな制度?
2025年度から始まった多子世帯無償化の全体像
2025年度から、「扶養している子どもが3人以上いる世帯」を対象にした
多子世帯向けの「大学等授業料等無償化」の制度が始まりました。
これは、高等教育の修学支援新制度が拡充されたもので、大学や短大、高専、専門学校などの
- 授業料
- 入学金
について、国が定める上限額まで無償、または大きく減額してくれる仕組みです。
ポイントを大まかにまとめると
- 対象は「扶養している子どもが3人以上いる多子世帯」
- 所得制限がなく、世帯年収にかかわらず対象になる
- 授業料と入学金が、学校種別ごとの上限額まで免除される
- 実際の免除額や対象範囲は、在籍している学校や進学先によって少しずつ違う
という制度です
専門学校も対象になるの?
「大学の無償化」と聞くと、四年制大学のイメージが強いかもしれませんが、
この制度は専門学校も対象に含まれています。
文部科学省や大学・専門学校の案内を見ても
- 大学
- 短期大学
- 高等専門学校
- 専門学校
などが、まとめて「大学等」として書かれていて、専門学校も授業料・入学金の減免の対象に入っています。
うちのケースでは、上の子が大学に通っていたときはまだこの制度が始まっていなかったので、完全に自己負担でした。
その後、下の子が専門学校に通っている2年目から制度がスタートしたため、専門学校の2年目のみ、この「多子世帯の授業料無償化」の対象になりました。
わが家が実際に受けた支援と減らせた金額
2年目から無償化対象になってどう変わったか
わが家の場合、辻調からの案内や電話での相談を通して分かったのは
- 多子世帯の授業料無償化の対象になる可能性がある
- そのうえで、給付型の支援金も組み合わさって支給される
ということでした。
具体的には、専門学校について
- 年間で約57万〜59万円ほどの授業料支援
多子世帯無償化で定められた、専門学校向け上限額に近い金額でした。 - さらに、毎月1万円ほどの給付金が卒業まで続く
という形で支援を受けることができました。
その結果、2年目に実際に自分たちが負担した金額は
1年目と比べて、およそ65万〜70万円ほど少なく済んだ
という計算になります。
もしこの制度や給付金がなかったら、2年目も1年目と同じように全額自己負担だったと思うと、本当にありがたかったです。
入学金免除など、タイミングによる違いもある
多子世帯の無償化制度では、入学金の免除が対象に含まれているケースもあります。
ただ、わが家の場合は
- 制度が始まったのが2年目から
- 入学金を払ったのは1年目だけ
というタイミングだったので、「入学金の免除」という恩恵は受けていません。
このあたりは、在籍している学校や入学年度によっても変わってくるので、
学校からの案内や公式サイト、日本学生支援機構(JASSO)の情報を一度確認するのがおすすめです。
申請手続きがびっくりするほど大変だった話
辻調に何度も電話して、奨学金担当さんに助けてもらった
ここまで読むと
「そんなに支援してもらえるなら、うちも申請してみたい!」
と思う方もいるかもしれませんが、正直に言うと、この手続きは本当にびっくりするほどややこしかったです。
わたしは辻調に何度も電話をして、奨学金担当の方につないでいただき、
- どの書類が必要なのか
- どの欄に何を書けばいいのか
- わたしのケースではどの選択肢を選べばいいのか
を、一つずつ丁寧に説明してもらいながら進めました。
届いた書類には、たくさんの質問のような項目が並んでいて、自分だけで読んでも全然理解できないレベルでした。
途中で投げ出したくなるくらい難しかったのですが、
これをやらないと、無償化の対象になるチャンスすらもらえない
と思って、電話で確認しながら少しずつ書き進めて、なんとか最後までやりきりました。
学シーのアプリも入れて、紙とスマホの両方で進めた
手続きの際には、スマホに「学シー(ガクシー)」という奨学金アプリも入れました。
このアプリを通して案内が届いたり、必要な手続きの情報を確認したりしながら進めていく形で、
- 家には紙の書類が山のようにある
- 手元のスマホではアプリからも情報が届く
という、紙とスマホの両方を使いながらの申請になりました。
ガクシーは、日本最大級の奨学金情報をまとめたアプリで、学校側のシステムと連携して、奨学金の案内や応募、連絡をオンラインで行えるようにするためのサービスです。
アプリを入れたからといって手間がゼロになるわけではありませんが、「何をいつまでにやるのか」を把握するのにはとても助かりました。
最終的な判定はJASSO。だからこそ「出さない選択」はもったいない
実際に無償化の対象になるかどうかを決めるのは、日本学生支援機構、いわゆるJASSO側です。
学校で書類を出しても、その後の審査結果がどうなるかは、正直ふたを開けてみないと分かりません。
それでも、
- 申請をしない限りは絶対に対象にならない
- 出してみて初めて、「支援を受けられるかもしれない」スタートラインに立てる
ということだけは、手続きをしてみて強く感じました。
わたしの場合は
- 辻調の奨学金担当の方に、何度も何度も電話で相談した
- 分からないところは「ここが分かりません」と正直に聞いた
- 「ここまですれば大丈夫です」と言ってもらえるところまで、一緒に進めてもらった
からこそ、なんとか最後までたどり着けたと思っています。
まとめ:専門学校のお金、多子世帯こそ「情報を取りに行った人」が救われる
最後に、この記事のポイントをもう一度まとめます。
- 専門学校2年間の学費は、分野によってはトータルで300万〜400万円になることもある
- 学費以外にも、調理器具やパソコン、スーツなど、まとまったお金が必要になる
- 2025年度から始まった多子世帯の授業料無償化制度では、専門学校も対象に含まれる
- わが家の場合は、2年目からこの制度と給付金の支援を受けて、負担が65万〜70万円ほど軽くなった
- 申請手続きは本当にややこしいけれど、学校の担当の方やアプリの案内を頼りにしながら進めれば、なんとか乗り越えられる
専門学校のお金の話は、どうしても
「高いよね…」
「うちには無理かも…」
と不安になる話題ですが、多子世帯向けの制度や給付金を知っているかどうかで、負担は大きく変わります。
もしあなたが
- 子どもが3人以上いて
- 専門学校や大学への進学を考えていて
- 「お金のことが心配で夜中に検索している」
そんな状況なら、
「うちはもしかして多子世帯の無償化の対象かも?」
と一度立ち止まって、在籍校や進学希望の学校に、思い切って相談してみてほしいなと思います。
わたしも専門家ではないので制度の細かいことは説明しきれませんが、
ひとりの多子世帯の母として「申請してみて本当に良かった」と心から感じているので、この体験がどこかの誰かの背中を少しでも押せたらうれしいです。
大学進学のお金については、上の子たちの進学で実際にいくらかかったか、学資保険だけでは足りなかった理由も別の記事でくわしく書いています。


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